LOVEのひろいばなし Vol.38「ファッションマスク」

15周年の準備をしています。

今週はレコーディング。あ、無事歌詞は書き終えました。脱・歌詞書きです。その瞬間から、新しいアー写をどんなものにするか考え、可能ならビデオも撮れるかしら、と妄想コーディネートを始めました。

私は今、「無理をしてでも何かを絶対にやってやる!叶えてやる!」というノリがもう正解じゃないのかも、というモードの中で生きております。理由はひとつ。「1人じゃないから」です。1人なら無理をして何かを叶えてやることはめちゃくちゃやりがいがあって楽しいです。ただ、そこにどなたかのお力添えをいただく場合。喜んで参加していただけるならまだしも、私のモードが強すぎて押しつけに感じられてしまった場合。結果的にたとえ私が描いた通りのものができたとしても、何か大切なものが音楽やプロジェクトから欠けてしまう気がするのです。

というわけで、私1人の中で燃えたぎる妄想力には暴走してもらっていますが、最終的にはうまく収まるところにおさまることがベスト。

ミュージックビデオ、欲しいよなあ、必要だよなあ。そもそも大好きなので作れたら嬉しいよなあ。でも作らなきゃいけないわけじゃないし。〇〇しなきゃいけないっていうより、できるかどうかまず知りたいだけなんだよなあ。

妄想、それは可能性の追求。

やる、やらない、の決断は、最後でも。

できる、できない、の現実問題を解決して決めればいいので。

ワイヤー、3D、空撮、爆発シーン。

できるのならばやればいいので。

できないのならばやめてもいいので。

あと財布を逆さにしても一定以上ないものはないので。

…… (つか爆発シーンとかいらない)。ということで、今、なぜか監督だけが決まらない中、試しに先に企画を準備しています。

幻に終わるかもしれないけど、試しに絵コンテを書いて(落書きもいいところです)、試しにひとりでロケハンしてみました。帰り道、単に「こりゃ映像畑の人たちすごいわ」と改めての尊敬しか生まれませんでした。とにかく、何をやればいいのかがそもそもわからない、ということがよくわかりました。わはははは。

5年前、10周年の際にはベスト、しかも2枚組を出させていただきました。うちうちの話で恐縮ですが、すべてにおいてあれはうちの相談役/社長が水面下でがんばってくれたおかげで出せたベスト盤でして。もしくは意地でもあったわけで。区切り、節目のベスト。「あのときは気合いだったよね」と、今振り返っても思うわけです。

で、そんなふうに振り返る日がまたきっと来るんですよね。今回の15周年も。皆さんと一緒に。将来のライブでも、きっとその打ち上げとかでも。

その時に、やっぱりLOVEがどうしたこうしたよりも、共に今の時代のことを思い出せるような共通言語を残せたらいいな、と今回は強く思いました。曲にしても、写真ひとつにしても、ビデオもそう。

さあてそれってどんなものかしら、ぽわわわわ〜ん、と考えていましたら、ふとにぎやかな雑音の中で会話する人たちの声がきこえてきました。

「そうそう、あの時期、もうほんと延々コロナだったよね」

「うんうん。いやあ、もうあれから〇〇年!?まじかー」

「すいませーん、生、さっき頼んだんですけど。あ、通ってます?じゃ大丈夫です〜」

お、そうか、ここは居酒屋か。どこぞの横丁か。我々はもう誰もマスクすらしていません。みんな楽しそうです。

ようこそ、我が脳内「未来の飲み会」劇場です。どうぞ、あなたにも席がありますから、良ければ1杯頼んで、お近くにお座りくださいませ(いつものごとく、長いんで)。

呂律からすると、もう数杯飲んでますね。近況、恋バナ、だいたい一周しまして。夜も更けて、まあまあ酔ったところで思い出し話に突入です。

「いや、まじで、『密』とかいって。席あけてたよね、限界あるっつうの」

「だってもう、マスク何年つけてたよ?」

「え、結局3年とか?あれ4年だっけ?割とそのあともマナーとして、みたいな長引いたし」

「中期ぐらいで、不織布じゃないとダメ、みたいな空気あったよね」

「あったあった」

「ふしょくふ、って単語、私あんときはじめて覚えたわ」

「あとファッションマスクね」

「ファッションマスクwwwww」

「え、何」

「いや、ファッションマスクってなんか『嘘マスク♡』みたいでウケる」

「いや、リボンつけたり、柄ものだったり、ハンドメイドとか」

「あああそっちね」

「まあでも結局どうがんばってもやっぱりマスクはそんなにオシャレではなかったっていうね」

「血色マスクあたりが一番自然で」

「はいはいはい」

「黒マスクは割と早めにめちゃめちゃ定着して」

「そうだよ、黒マスクなんかもともとビジュアル系とかの特権だったのに」

「わかる。最初は、え、黒?GACKTじゃんって思ったのに」

「だんだんそうも思わなくなって」

「がんばったよね人類、マスクとの共生を」

「うんまじがんばった」

「マスク美人増えたし」

「ちがうから、全員なんとなくマスクつけりゃ美人だから」

「え、じゃあマスクに戻りたい」

「え、絶対やなんだけど!どんだけ肌が荒れたか」

「だよねー。でも別にマスクが悪者じゃなかったんだけどね」

「まあね。マスクで命守ったんだもんね」

「うざかったけど、そうだよね」

「マスクつけないで団体で電車乗ってくる思想グループとかもいたじゃん」

「え、そんなのいたっけ?もはやテロじゃん」

「しかも風邪ひいたとかで咳き込みながら山手線に」

「嘘でしょ」

「ただの風邪だから大丈夫ですっつって」

「じゃなくてコロナでも風邪でも家でゆっくり寝てろっていう」

「ほんとそれ」

「つかオリンピック!」

「はいはいはい、とにかくバッハが」

「いやバッハも演説長いんだけど、なんか日本はどうもこう決断の順序とか責任とかが霧の中というか」

「ああもう全部なしくずしだったねえ」

「別にパンデミックなんてどの国もほぼ初めての経験なんだからそりゃ混乱して然るべきだったんだろうけど」

「選手かっこよかったのに。かっこついたのかどうなのか、開催国として、日本」 「別に、ついてないんじゃないの」

「北海道のともだちとか割とクールにみてたもんな、いうてTOKYO2020だったから」

「トーキーヨー」 「あのー、ビール…あ、きたきた、ありがとうございますぅ」

「ねえまたパンデミックきたらどうする」

「いやまじ勘弁。一生に1回でいい」

「だよねー、さすがに生きてる間に2回はないでしょう」

「パンデミックお代わり」

「いやもうシャレになんないですから」

「ない、でお願いします」

「ない、ない、ない!でお願いします!」

「密、密、密!でお願いします!」

「いやー密、まじ幸せ」

「必要以上に密りたい」

「おう、密れ密れ、好きなだけ密れ」

「いいことないからパンデミック」

「でもね」

「何よ」

「LOVEちゃんのあれはよかった」

「あああ、あれはよかった!!」

「あのときにしかできないやつだった」

「うん。あれはなんていうか」

「不織布でも黒マスクでも血色マスクでもファッションマスクでもない」

「本質マスクだった」

「そう!それ!本質マスクだった!」

「マスクの向こうだった」

「わかる。マスクの向こうだったわ」

「ああなってて、そっからこうなって。なんかあれ聞いて、見て、私も私の向こうへ行こうと思ったもんね」

「あれから○年、来たねマスクの向こうへ」

「きたね、私の向こうへ」

「いや変わってないわー」

「結果変わってないけど」

「ここまで来れたこと自体に、なんていうか」

「うん、なんか、本当に意味があるっていうか、報われる感じがするっていうか」

「結局描いてたこととは違うことにはなってるけど」

「まあね、でもそれはそれで」

「そう、美味しくビール飲めてる」

「ドリンクラストオーダーが19:30じゃないという現実とか」

「まじでそれ」

「生―きーてーるー」

「生―きーてーやーるー」

……はっ。話が終わったのか、酔いすぎたのか。はい、みなさんここまでです、2022年に、おかえりなさい。

さあ、この妄想「未来の居酒屋」ワンシーンにつながるように、私は今作っているものを残したいのです。不織布でも黒マスクでも血色マスクでもファッションマスクでもないやつ。本質マスクみたいなやつ。そういう曲、写真、ビデオ。

で。

それって。

どういうことなんだと思います?(人に聞くな)

っていうね、問いへの答えを一緒に作ってくれる監督を探しています。どっかにいねえがあ。実はものすごぐ急いでんだあ。

まあ曲ができた時点で、それを届けられるだけでも本当に幸せな私です。ミュージックビデオはどうだろうね。まったくできないかもしれないし、できるかもしれない。期待しすぎないでいただけたら助かりますが、でももしできるのならば。

NOTファッションマスク、BUT本質マスク。

そういうものにしたい。 で、それってみなさんはどういう映像だと思います?(人に聞くな)

 

明日、歌入れなので、ちゃんと寝ないと。

はなしのつづき、短いですけど、お許しください。

最近、新たに何かを学びたい欲が出ております。やったことないこと、初めてやること。まったく新しい言語を始める、とか、趣味の教室、とかじゃなくても、やったことないレベルのことをやってみたい。

そう思って、アイデアがあるならとりあえず紙に起こすといい、とプロに勧められて絵コンテを描いてみました。

笑かすほどの落書きですが、頭の中でできると思ったことが、紙の上で絵物語になりました。そして絵にしてみて、あ、ここができてない、浮かんでない、と思う箇所がみつかりました。

だから何って話じゃないんですけど、とにかくやったことないことを1個やるだけで脳はものすごく活性化するということを実感しました。この活性化する感覚をもういちど体験したくて、いろんなことに手を出してみたくなっています。

よく、失敗体験、成功体験とジャンル分けされますが、失敗成功以前に、やることで脳が気持ちよくなる体験にも名前があるといいなあと思いました。

以上です。歌入れ、がんばります。


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