LOVEのひろいばなし Vol.31「今年の形容詞」

あけましておめでとうございます。
2022年、今年もよろしくおねが…、え?今年の抱負?もう聞きます?いります?ねえ、絶対それ、いります?
この仕事をやっていなければ、今年の抱負ってやつを、毎年パブリックに公開することもなく、「今年の抱負逃れ」ができたかもしれないのに。高3の夏、3日間の代々木ゼミナール夏季講習のうち2日サボっていたタイプの人間としては、大人になっても新年から自ら課題を与えるだなんて、甚だ恨めしい…と、元来は思うタイプです。 とはいえ、12月の末くらいから、脳味噌の片隅でぼんやりと準備し始めるくらいの習慣がついてきました。
だって、絶対、聞かれることになるんですもの。そのうえ、記憶力のいい方々には年末に「ベッドメイキング続いてますか?」などと確認される始末。プレッシャーのあまり、「そういうあなたのベッドはピシッピシにお美しいんでしょうね」などとムダに反撃したくなるのも、そもそも私の性質に由来します。
嘘がつけない、っていう。 「いったら、やらなあかんやん」っていう。 できなくてもいいじゃん、とはなぜか思えないという。
ですので、「今年の抱負」ってやつは、うっかり適当なことをいえないのです。
だって、いったことができた、という成功体験は自分に得しかありませんが、いったことができなかった、という体験になってしまった場合。私にとって、それは小さな自信喪失につながります。そしてその小さな自信喪失は、時に転がり落ちるように私を堕落させるかもしれません。
「私はベッドメイキングすらできない…いったことも守れない…アホ人間である…」と思ったが最後、ポテチのBIG BAGを買ってきて顔も洗わずに床に布団を引っ張り下ろし、だらだらと風呂も入らずに眠るようになるかもしれないじゃないですか。新年から私にそんなリスクを負わせるなんて。抱負の、馬鹿野郎。
ただし、成功体験となった場合、これが気持ちが良くて仕方ない。実際、この仕事のおかげで、というか特にラジオのおかげですね、自分との約束を人前でいう、その言霊にどれほどの効果があるのかを思い知っているここ数年です。
振り返ってみると、実際「ベッドメイキングをする」はとてもいい抱負でした。結局、毎日じゃないけれど、ほどよい癖になり今でも続いています。
そして、一昨年だったかな、「1日5回スクワット」。これは地獄でしたね。7日サボれば35回。1ヶ月サボれば、げげげ、あっという間に150回。11月にはスクワット貯金が溜まりすぎて、ゲボ吐きそうになりながらスクワットした記憶があります。我ながら、それはそれでアホですけども。じゃあ、やめればいいのにっていうね。でもおかげで運動嫌いが少し改善しました。まさかと思った数をやりきった私、よくやった。小さな成功体験でした。
その教訓を得て、去年は「プランクチャレンジ1ヶ月」にしました。これなら1ヶ月で終わるので、2月には解放される!という早上がり目的です。できました、やってやりました。最高でした、残り11ヶ月のフリーダム。11ヶ月の放課後期間。NO MORE 抱負。…ただし、結局筋力は減りました。
今年はどうしようかなあ。「運転免許をとるかも」。これ、「とる」っていいたくない。「とるかも?とる的な?」ってこれは抱負じゃないか。
うーん、じゃあ。
「家を出る1時間半前に起きる」、これにします。
毎日じゃなくてもいい、週1でもできたら上出来。ちょっとした家事とか、昨夜の分のお皿洗いとか、ランニングとか散歩とか、メール仕事とか。朝出かける前にひとつできるようになりたい。
え?今ですか?出かける10分前に起きたりしてますけども。時々、1時間前に起きた日には「なんて優雅なんだ…」とコーヒー片手に仁王立ちしています。朝は本当に苦手なので、本当にもうちょっと強くなりたいのです。
さて、今年の抱負、はこれでいいとして。
ここでひとつ、私からご提案があります。
私自身、数年前から試しにやっているのですが、「今年の形容詞」を決めるというものです。
人間そりゃムードの波がありますから時に優しく、時にアグレッシブに。使い分けて当然なんですが、「今年はこれ!」と形容詞をひとつ決めてみると、ふとした時に立ち返ることができて楽になるかもしれません。
おととし、「軽やかに」と決めた時は、心が軽かった。落ち込んだ時ほど、言葉に引っ張られて、心を軽くしよう、してあげよう、とリカバリーが早くなったりして。
また、去年「丁寧に」と決めた年は、せっかちでイライラするところをぐっと堪える練習をしてみたり。
とかね、ざっくりそんな感じなんですけど。
実際には、時折イライラするときなどに「もっと真剣にやらなきゃと思うかもしれないけど、いいよ、軽やかで良いんだよ」とか、「時間がないかもしれないけど、いいよ、丁寧にやってもいいんだよ」とか、自分へのアドバイスを先に決めておくようなイメージです。
不思議なことに、ひとつ決まっているだけで、「真面目に」「素早く」などの他の形容詞さんにはいったん下がってもらって、「軽やかに」さんや「丁寧に」さんを、優先させてもらえる。そんな風になっていくんです。
で、今年はもう決めました。「プロフェッショナルに」が今年の私の形容詞です。15周年イヤーなので主に仕事の話ではありますが、プライベートでも。今一度、私は、「私」をやるプロになります。
そう思ったのも、去年、ライブが減ったこと、1年半ぶりにライブをやったことがきっかけです。ライブ一本がどれだけ貴重なことなのか、もういちど深く感じいりました。
と同時に、他現場の悩み話などを聞く機会も多いので、どうして私たちはみんなせっかくの一度きりのライブや人生を、自分から悩み事で埋めてしまうのだろうと思うことも多かったのです。本当にいやなら「NO」と言えばいいし、やめればいいんです。まじで。というか、やめてもいいんです、いつだって。そのチョイスを持っていることが大事だと思うのです。その代わり、やるなら楽しくやろう。
っていう、この、シンプルだけど非常に奥深い「イヤイヤやるぐらいならやめていい、やるならやりたいと思って進んでやれ」説は、20代の時、恩師に教えてもらった教訓です。
楽しんで、成長して、幸せに。いつだって面白がりたいですし、毎回、よりよくしていきたいです。同じ失敗を2度としたくない。そういう意味で、なんというか私は私の「プロフェッショナル」でいたい。どうやったらよりシンプルに「私」のプロでいられるのか、今一度これまでの癖を見直してみようと思うようになりました。
「…で、それは具体的にはどういうことなんですか、ラヴさん」っていうね。
胸をトントンしながら、
「…やっぱここでしょ」
ハート。
などと、ほざくつもりはございません。
きっとみなさんそれぞれあるんでしょうけど、私が今年やりたい「プロフェッショナル」のイメージは、
「準備の改善、本番で達成、事後でも改善」
です。この3つからスタートして、やりながら徐々に考えていこうと思います。
さあ楽しみだ。今年も何卒!よろしくお願いいたします。

寅年の虎にも、色々あるんだそうです。
甲寅(きのえとら)は猛々しい猛虎のことで、勢いがよく調子に乗りやすいとか。庚寅(かのえとら)は騎虎のことで、千里を走る虎。一気に物事を片付けようとするせっかちな虎でもあるそうです。
他にも色々あるみたいですが、今年の虎は、壬寅(みずのえとら)いって、乳虎、母虎のこと。優しい虎で、栄養のあるものを食べ、乳をこしらえ、他のものに与えるとか。
いやん!いい年じゃないですか!ママー!ガオー!
また、厳しい冬を超え、芽吹き始め、新しい成長の礎となる、そんな意味もあるそうです。そうか。いい年になりそうな、いいイメージです。かっこいいな。
ていうか、そもそも寅年かっこいいな。私は亥年生まれです。猪突猛進とはよくいったもので、本当にそれしか能がないので、虎の人が羨ましいです。いろいろ慣用句やらことわざも超かっこいいですもんね。
「虎視淡々」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
「虎の尾を踏む」
いのしし、こんなにないもん。で、うりぼうはもちろん可愛いけど、「虎の子」のほうがまさに可愛がられる大事な子って意味だもん。
特に私が好きなのは、「虎は千里の藪に住む」です。虎のように優れたものは広い場所を住処とする。せまい世間の檻の中になど留まらないという意味ですね。
すばらしい精神。
これでいきましょう。「虎の皮をかぶった狐」ならぬ、「虎にあやかるいのしし」として今年は私も千里の藪精神でいきます。うん、よくわかんなくなってきたけど。
あとさ、あとさ。「虎の翼」ってのも超かっこいい。ただでさえかっこいい勢いのある虎に翼が生えて勢いが増す、無敵な「鬼に金棒」みたいな意味でしょう。いいなあ。もし「いのししに翼」って慣用句があっても、「重すぎて飛ばない」って意味になりそうですもん。ちっ。
読者の方で亥年生まれの方いらしゃいましたら、イノシシ同盟、組みましょうね。虎の皮をかぶって、ふんがふんがいいましょうね。そして掘りあてましょうね、何かを。
芋かな、金塊かな、出世街道かな。
仕事が始まった皆様も、ファイトです!いい年になるように願っております!