LOVEのひろいばなし #149「へえそうなんだ第1位」

やっと思い出しました。
赤子をディスカバリーするようになって得た「へえそうなんだ、だから何?」情報TOP3、ラスト1位の発表です。2週も引っ張ってしまいました。お待たせしました。
今週から、お読みのみなさん、ようこそ。2週前のひろいばなしにて、私にとってのオカンデビュー後の新たな日々は、まるで24時間ディスカバリーチャンネル「ヒト」を見ているようだと、ランキング方式でお話していたわけです。
第3位は「最初の1ヶ月は笑わない」話、第2位は「ヒトは全言語の発音を持ち合わせて生まれてくる」話。書くことに没頭しすぎて1位を完全にド忘れするというオチで読者を放り投げ、放置すること2週。今週、やっと思い出しました。リアルにだいぶ時間かかりました、脳がやばいです。さあ参ります、第1位はこちら!
「子ヒトは言葉より先に手話を覚えられる」
子どもの社会的&精神的発達を研究する心理学の分野、発達心理学を勉強していた人から聞いた時、「へええまじか!」と思わず食らいついてしまいました。
ただし、ここでいう「手話」は、必ずしも日本語手話やASL(アメリカ英語の手話)などという大人が使うそれと共通とは限らず、子ヒトの未発達な手で作れる簡単な手話サイン、のようなものになる場合も多々あるそうです。
そもそも子ヒトが言葉を発し始めるのは、早い個体だと3ヶ月ともいうけれど、一般的には一歳前後だそう。一方、手話であれば、その知人によると5ヶ月頃からいけるといいます。
……まじか。泣いたりわめいたりせずとも、手話で訴えて見せてくれるというのですか。「母上、ミルク」ってか。
それは我が子ヒトに仕込んでみるしかありません。もっと早くから仕込み始めておけば良かったなと欲張りな後悔をしつつ、今からでも試しに、とさっそく少し手話のできる知人に聞いてみました。赤子でもできる、と言われている簡単なASLを教えてもらいました。
まず「MILK」。片手を牛の乳搾りの形にしてにぎにぎします。なるほどね。
「FOOD」は、片手を口元に持っていき、親指と他全部の指先を唇に向けて、パックマンの要領でパクパクさせます。これもなるほどね。
最後に「POOP」うんち。拳を下に向けて、「落ちる!」って感じでパッと開く。これもそのまま、なるほどね。
というわけでさっそく取り入れてみました。初めて数日なのでまだ効果は見てとれませんが、なかなか面白くなってきました。
これまで素直にミルクをくれていたはずの親ヒトが、いきなりもったいぶって「MILK!にぎにぎ。MILK!! にぎにぎ」をひとしきりやってからじゃないとミルクをくれなくなったので、子ヒト、相当うっとおしがってます。「はよう!はよう!」とストレスで顔を歪めながら私がにぎにぎする手を見ては、哺乳瓶に目線を戻し、それを交互に続けています。
そうだよ。見て覚えるのだよ。これが、「MILK」だよ、にぎにぎ。にぎにぎ。
「…………んあああああ(はよう💢)」
哺乳瓶を口に含ませてからも、しばらく「MILK!」にぎにぎを続けて見せます。そう、飲みながらでかまわん、これをじっと見たまえ。君が今飲んでいるものは「MILK!」にぎにぎ、なのだよ。
続いて「FOOD」です。ぱくぱく。
おもゆからスタートした離乳食をあげる前に、やってみせています。FOOD!ぱくぱく、 FOOD!ぱくぱく。まだ食べ物自体をあまり理解していないのか、ミルクと違ってハフハフ期待することもなく「なんのこっちゃ」感でただただ見ています。とりあえず、それでよろしい。
「POOP」うんち、は使い所がまだわかりません。うんうん唸ってまさに出してるタイミングにうまいこと遭遇した時なのか、その後でおむつを変えてくれと訴えている時がいいのか、いまいちよくわかりません。今後研究してみます。
しかしながら、5ヶ月から手話とは、なかなか画期的。「へえそうなんだ、だから何?」情報の中でも、使える情報です。うまくいってくれたら、お腹が空いてミルクが欲しくなった時、この子ヒトは「にぎにぎ」と主張するようになるはずです。
全体的に、されるがままにされるしかないのが子ヒトです。大人がいう「泣く」とは違う、何かしらの主張のために「泣く」という方法に縛られていた生後4ヶ月の世界から、いっきに彼の世界は広がるはずです(理論上は)。想像してください、その省エネときたら。
「だあああああああああああああ!あああああ、ううううううううううううううう。あああああああああああああぐうううううううううううううううう!!!うわーあああああ!うわあああああああああああああ!ぎええええええええええええええええええええええ!!のわあああああああああああああああああああああああああ!!!びえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
これが、
「あーぐー (にぎにぎ)」
になるのですから。
こちらもずいぶん助かるに違いありませんので、来月くらいからぜひそれでお願いしたいです。泣かない赤子の完成です。
……とはいかないでしょうね。
赤子にとって泣くことは、胸筋と肺活量を鍛えることであり、酸素と二酸化炭素の交換で体内の活性化をはかることでもあるのですから。
おそらくですが、近い未来を予想するに、この辺りが妥当でしょう。
「だあああああああああああああ!(にぎにぎ)あああああ、ううううううううううううううう。あああああああああああああぐうううううううううううううううう!!!うわーあああああ!うわあああああああああああああ!(にぎにぎ)ぎええええええええええええええええええええええ!!のわあああああああああああああああああああああああああ!!!びえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!(にぎにぎ)」
そうですよ、飛ばない豚はただの豚ですから。
泣かない赤子は、ただの不自然な赤子ですから。
NO BABY, NO CRY (使い方間違い)
というわけで今週は以上です。「へえそうなんだ、だから何」ランキング、堂々の第1位「子ヒトは言葉より先に手話を覚えられる」でした。