LOVEのひろいばなし Vol.128「熱々の卵焼き」

起きないので大丈夫、起きないのでそのまま。

ストレッチのクラスに行っていた時、先生が言いました。 そのまま走りにふさわしい格好で寝て、起きてすぐに靴はいて朝ランに行くのをもう十年続けているのだと思います。爽やかな苦痛。

実際、早起きは気持ちがいいし、生産率も上がるし、いいことしかないのは重々承知の上。 私も最近はこれでも少しだけ朝型になって清々しく過ごしているのですが、日によってあ少し寝れたのに、物音で起きてしまったから、損した!とか。 寒くて夜中に目が覚めたからいつもより寝てない!とか、悪夢を見て目覚めが悪いとか、なんなら朝ごはん食べるものないから起きたくないとか、どうでもいい何かが正当な理由に思えてきて「私にはこの布団の中にくるまっ『てダラダラする権利があるんだ!!』とも言われたばかりの態度になりました」 「ちびまる子ちゃんと同じ精神年齢です。一人暮らしの4歳ですけど。

じゃあ、どんな朝だったらいいのか、と。

起きればベストなのか。

答えは出ております。

熱々の卵焼きです。

我が母は、私と姉②よりもはるかに手強い姉①というお不動様のような娘を筆頭に、長年三人の子どもを起こしてきただけです。怒鳴っても起きない奴らに朝から私怒鳴りません、あと三人女とももうどうでもいいという障害性も勝手にお願いして、私が小学生の頃はすでに匠の分野に達していました。

起こしても起きない娘の口元に、焼きたてのあつあつの卵焼きを持っていき「ほうら、ああいい匂い、ほうら〜ほうら〜」と匂いを嗅がせて意識をうっすらと向けさせたところで、熱々のそのままリップにちょんちょんと付けるのです。

途中半分しか覚醒していないここも、食べ物をさせる前に野生の本能がそうしているのか、うっかり口が出て結局決まっているのです。

あづ!!はふ!はっふはっふ!

はふ……もぐもぐもぐ。

むく。

「おはよう」

これを超える目覚ましに出会った事はありません。

ああ、誰か口に卵焼き運んでくれないかな〜。

 

どうも、ダメ人間です。

もう一度言いますが、四十歳一人暮らしです。何年間このルーティンを続けているのだ。そしてなぜまだ打開策を見つけられないのだ。起きろよ!っていうね。

色々追われております。本日は小咄まで。これにて失礼。


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